更年期のつらい症状は
我慢しなくていい。
わたしは今、そう思っている。
わたしの更年期の症状
４７歳の春頃から
その足音は聞こえ始めていた。
そして４８歳、秋…。
その足音はわたしの背後で
ピタリと止まる。
「い、いらっしゃいませ…」
他の言葉が見つからないので
仕方なくそうつぶやくしかない。
更年期がやってきた。
もう、逃げきれない…。
更年期は夏を連れてくる。
秋なのに、ひとり暑い。
いきなり全身が、かあっー！と
暑くなったかと思うと
じんわり汗が滲み出る。
いわゆるホットフラッシュってやつだ。
１時間に３回ほどのペースで
それが起こるので
わたしの横には
常に相棒がスタンバイしている。
「うちわ」だけどね。
断捨離した時に
扇風機はジモティで
お譲りしてしまった。
あの頃のわたし、恨めしや…。
わたしの更年期の症状は
次の通りである。
◯全身ホットフラッシュ
◯背中（肩甲骨の内側の背骨あたり）が痛い。
◯寝起きに手指を曲げると痛い。
◯肌が乾燥してガサガサ。
◯訳もなく体が「しんどい」時がある。
◯健康診断で初めての脂質異常。
神の声がこだまする
わたしはつらい症状を抱えながら
謎に「思春期のように
更年期も自然な体の変化なのだから
気にしすぎずやり過ごそう」なんて
考えていた。
ところが仕事場の先輩が
「わたしは我慢しなくていいと思うけどね。」
と漢方やサプリ、婦人科での
ホルモン補充療法の話を
さりげなくしてくれた。
（我慢しなくていいと思うけどね。）
（我慢しなくていいと思うけどね。）
（我慢しなくていいと思うけどね…。）
この言葉が頭のなか、こだまする。
これは神の声を聞いたと
感じたわたしは（笑）
その日婦人科を受診した。
わたしの選んだ療法
血液検査の結果では
女性ホルモンが急激に減少していた。
お医者さんに
「これはしんどかったでしょう。」
と言われるくらい
エストロゲンの値はゼロに近かった。
わたしは自然に任せることを
早々にやめた。
ホルモン補充療法をすることに。
わたしが選んだお薬は
「メノエイドコンビパッチ」。
下腹部に貼り、皮膚から
女性ホルモンを補充する薬である。
冷蔵庫で保管し
３〜４日にごとに貼り替える。
今、２ターン目（２枚目）だが
今のところ、ホットフラッシュの
劇的な改善は見られないが
手指のこわばり、背中の痛みは
少し良くなった。
お医者さんが言うには
「２週間ほどしたら効いてくると思います。」
とのことなので
しばらく様子を見ようと思う。
薬のリスクもあるけれど
リスク許容範囲は
最終的に自分で考える必要がある。
わたしはそんな時
不安や恐れから選択するのは
やめようと心がけている。
今の自分が、どうしたら安心できるか？
楽になって気分が回復するか？
自分が自分にやってあげられることは何か？
と、愛を起点に考えながら
選択するようにしている。
これは、メンタルがマイナスになるのを
大いに助けてくれる。
失って初めて気づく
しかし、女性ホルモンって
体の守り神のような存在だったのだな。
失って初めてその偉大さを知る。。。
ううっ。
何せ、わたしは急激に
女性ホルモンという
潤滑油を失ったので
体のあちこちが
いきなりギシギシ言い始めていたのだ。
先月（９月）まで月経はあったのだから
本当に、極端かつ急激な変化である。
急激な体の変化にショックを受けつつ
ホットフラッシュのたびに
全力でうちわであおぐしかないので
色々考え込む余裕も無くなった。
ホットフラッシュは集中力も妨げる。
集中力がなくなるのも
もしかして更年期の症状なのかも知れない。
とにもかくにも
年齢による体の変化は
ある日突然やってくる。
きっと水面下では
じわりじわり来ていたのだろうけど
実感するのは、いつもある日突然で
おっかなびっくりである。
毎回、初めての経験のように
わたしはオロオロするだけ。
そして感情をバタバタさせながら
それらの症状がわたしの標準になるまで
やり過ごすのだ。
「これでいいのだ。」
年齢を重ねれば、体は衰えていくが
メンタルはたくましくなっていく。
「なんのために、なにを、どうするのか？」
と考える起点が自分中心になってくるのも
決して悪いことではないと
わたしは感じている。
読んでくださり
ありがとうございました。
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