習慣を味方につけて、わたし改革。「読書その3」

良き習慣

読書を習慣にしようと決めた。

自分の好きなジャンルに

偏ることのないように気をつけている…。

が、しかし「好み」の域から出るのは

そう簡単ではなさそうだ。




これまで読んだ本はこちら ↓ の記事。

「読書その1」



「読書その2」

眠れないほどおもしろい徒然草(7冊目)

眠れないほどおもしろい徒然草   板野 博行 著


中学生の国語の授業で

習った記憶がある。


しかし、古文は苦手であった。


ろくに内容は理解しようとせず

吉田兼好の姿をイメージするだけで

お腹がいっぱいになっていた。






なぜ、今ごろになって

興味を惹かれたかというと


ひとつは「徒然草」が

現代の「ブログのようなイメージ」

と表現されているのを聞いて

急に親近感を持ったからである。



もうひとつは、昔の人も

今の人とほとんど変わらない

人生に対しての悩みや不安が

あったのだなと感じた時

悩んでいても、不安になっていても

いいんだよと

言われている気がして

妙に安心したからである。






環境が大きく変化しても

大昔から人間は

さほど変わらないのだと思うと

肩の力が抜けて、楽になれる。

そんな気がした。






とはいえ、古文は苦手。

でも、安心してください。

本書が大いに助けてくれる。


現代語訳にして、6つの章に分けて

わかりやすく解説してくれているから

おもしろく楽しんで読めちゃう。




本当にありがたい。

実に素晴らしい時代に生きられて

わたしは幸せである。








「勝たんと打つべからず
負けじと打つべきなり。」



勝とうとするのではなく

負けまいとすること。

何事も持続してやっていくためには

「負けを少なくすること」

(本書より引用させて頂きました。)



今より、ちょこっと幸せになるために

習慣を味方につけようとしている

わたしに響いた言葉である。







火のないところに煙は(8冊目)

火のないところに煙は  芦沢 央 著



本書の帯に

「読む手が震えて止まらない」

とあるのを見て


わたしの脳は、勝手に

「読む手が止まらない感動モノ」

と変換した。






読み始めてすぐに

「違うじゃん、話が違う!」

とわたしは自分の脳にクレームをつけた。



なんと、こちら

「ミステリー✖️実話怪談」だったのだ。





しかし実際、読み始めたら

止まらなかった。

手の震えではない。

一気に読破してしまったのだ。





読んでる最中は良かった。

怪談といえど

おどろおどろしい表現で

怖がらせるとかはないし

怖いというより

話に夢中になってしまう

面白さがあり、その上

すらすらと非常に読みやすい。




ところが…

本番は、読み終えてからやってきた。




家事の合間に、ふと

本書の内容が音となって甦り



わたしは思わず「はっ!」と

後ろを振り返って

確認してしまうのである。






「こっわっ!」(怖っ!)

読み終えて二日も経っているのに

「手どころじゃない全身が震えるわ。」

と、読んだことを少し後悔した。






けれど、今は大丈夫。

きっとこれも著者の思惑が

成功しているのだろうと

感服致す。





ところで、わたしは実際に

幽霊たるものを見たことがある。





当時、小学6年生だったわたしは

しばらく経っても

怖くて怖くて仕方なかった。



ところが

20代後半に突入すると

その手の類のモノが

ちっとも怖くなくなった。


なぜなら、もっと恐ろしく怖いものに

出会ってしまったからである。






それは…






「人生」である。



当時、人生の暗黒期にいたわたしは

よく、こう毒づいていた。

「いやいや、そちらさんは

お気楽でよろしいな。

生きてるって、ほんと大変よ!!

絶対、こっちの方が怖い。」と。









アラフィフになった現在。



わたしは本書を読んで

本気で怖がった。




つまり、今、わたしの人生は

幸せなのだ。(笑)







マリアビートル(9冊目)

マリアビートル 伊坂 幸太郎 著




600ページに及ぶ本書。

他の本と並べて見比べてみても

分厚いのがわかる。



けれど、わたしはワクワクしていた。


だって伊坂幸太郎氏だから。






前回、著者の本を初めて読んだとき

「人生、損していたな」と本気で思った。






損を取り返そうと、ガツガツしちゃうと

読む本に偏りが出来てしまうのを案じ

悩んだ末、分厚い本書を手にとっていた。






やっぱり、面白かった!!



一旦読み始めると、テレビ見るより

YouTube見るより、お茶するより

断然、楽しくて夢中になってしまう。






今回の本書も、感情が引き込まれて

じりじりして、本気でおもしろい!

けれど、それだけじゃない。



めちゃくちゃ考えさせられる

内容だった。




本書に出てくる「ルワンダの悲劇」

について

わたしは恥ずかしながら

何も知らなかった。



そして、ネットで調べて

あまりの衝撃に

しばらく動けなかった。



昔話じゃない…。

わたしが22歳の時の

出来事だということに

さらにショックを受けた。








伊坂幸太郎氏の本は

エンターテイメントとして

楽しませてくれるだけでなく


人間が本当に考えるべきことを

突きつけてくれる。


日々の暮らしの中で

溢れる情報を、思考停止したまま

自分の中に入れてしまう危うさ。




もしかすると

「いかにも」「それらしい」「大多数」に

騙され続けているかもしれない…

そう感じて少しヒヤッとした。







本書は

自分の頭で熟考することの大切さを

決して押し付けがましくなく

改めて教えてくれたと

わたしは思う。



エンターテイメントとしても

最高傑作の本書を

本気でおすすめしたい。







まとめ

読書を習慣とすることにして

これまで順調に読み進められてる

ように見えるが


実際は、本により

スムーズに読み進められるものと

ゆっくりしか読み進めることが

できないものがある。





自分の想像力と相性の良い内容は

スムーズに

わからない言葉や知らない物

自分に親しくない表現が多い内容は

ゆっくりになりがちである。




それでも、好き嫌いに偏らず

まんべんなく読書することを

心がけて

普段は知った気になってるが

どこまでも不可解な自分自身を

もっと知っていきたいと思う。








読んでくださり

ありがとうございました。

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